以前、ベルサイユ宮殿でのおすすめの過ごし方をご紹介したので、今回はシャルトル大聖堂のお話をしたいと思います。
こちらも、パリから日帰りで行ける場所をお探しの方に、素敵な場所のご紹介です。
それは、シャルトルブルーと言われる、美しいブルーのステンドグラスが魅力の大聖堂です。
場所はパリの南西 約90キロ
公共交通を使った簡単な行き方は、パリのモンパルナス駅からTER(電車)に乗ります。
1時間ちょっとでシャルトル大聖堂のある『Gare de Chartres』駅に着くので、そこから徒歩で向かうのがいいと思います。
歩いても10分くらいですし、駅のロータリーからシャルトル大聖堂が見えるので、方向だけ間違わなければ大丈夫だと思います。
※レストランや広場があるので、そんな寂しい道を歩く訳ではありません。
ちなみに私がレンタカーで行った時は、広場にある駐車場に車をとめて歩きました。
駐車場は地下に螺旋で降りるタイプです。
地下5階まであってとってもスタイリッシュでした。
吹き抜けの太陽光とブルーの蛍光灯っておしゃれですよね。
ヨーロッパの駐車場ってこのタイプが多い気がします。
日本ほど地下鉄は走ってないし、地盤もかたく地震が少ないことが理由かもしれませんね。
ステンドグラス(シャルトルブルー)の美しさ
なぜ戦禍を乗り越えながらも美しさを保てたのかというと、ここのステンドグラス達は、第二次世界大戦中は枠からはずされ、別の場所で保管されていたそうです。
様々な思いで守ってくれた方がいたから、私たちは当時の輝きを変わらず見ることが出来るのですね。
外観はゴシックとロマネスクの共存
ベルサイユに向かう途中、気になって寄り道した理由は、この大聖堂の外観にビックリしたからです。
なんと、右と左で尖塔が違うんです。
ゴシック建築とロマネスク建築、2つの様式が並んでいるんです。
尖塔の違いは火事です
最初はロマネスク様式で作られていたそうです。
その後、火事で大半が焼失し、再建の時に北側の塔をゴシック様式で作ったため現在のような2つの様式が混ざった形になったそうです。
結果、写真のように西側の正面から見ると、異なる様式の塔が並んで見えるようになりました。
流行りを重視したのでしょうか。
片方がロマネスク様式なら同じ様式で作りそうなものですが、その辺は色々な考え方がありますね。
最近ですとパリのノートルダム大聖堂が同じく火事にあってしまった時に、現在の技術をもって同じように作るか、近代的なものと混在させるかで議論がありましたよね。
きっとこのシャルトルでも同じようなことがあったんだろうなと思うと感慨深いです。
私が認識している2つの様式の建築の違いはこんなとこです。
さぁ、これを踏まえてシャルトル大聖堂を見てください。
建築って面白いですよね♥
ステンドグラスもいいけど、彫刻もすごい
どうしてもステンドグラスに目が入ってしまいますが、ここの見所は彫刻です。
ここの彫刻は、低い位置にあるので、細かいところまでよく見ることができます。
基本、大聖堂の彫刻って高いところにありますから細部まで見えませんよね。
中世の頃は、字の読めない信者さんが多く、彫刻やステンドグラスでキリストの生涯や聖書の場面を理解していたそうです。
宗教教育の観点からも、この大聖堂の彫刻は視覚的にも分かりやすくていいですね。
まとめ
シャルトル大聖堂のみどころは、
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パリから電車で1本
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外観はロマネスク様式とゴシック様式の共存
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シャルトルブルーのステンドグラスと近くで見られる彫刻
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綺麗に整備された街並みの美しさ
パリとシャルトルの間にはベルサイユもあります。
車窓から見るベルサイユ宮殿の庭園も美しいですよ。
パリから日帰りで行けるシャルトル大聖堂の建築の美しさと、穏やかな街並みに癒されてみてはいかがですか。
Chartres Cathedral(シャルトル大聖堂)
住所;16 CLOÎTRE NOTRE-DAME 28000 CHARTRES
Ten esperanza ☆